おうちごはんって…
私の母はとっても料理上手。料理上手のお掃除好きっていう眩しすぎる主婦の鑑✨
娘の私は18歳までなーーーんもできない女子力ゼロgirlでした。母にとってkitchenはお城で、私たち家族は入ることを許されなかったのです。なのでなんにもできないまま1人暮らしに突入しました。全自動の洗濯機でさえも使い方がわからない?もう天然記念物クラス。
名古屋で始まった私の1人暮らしは恐ろしいものでした。包丁も持ったことがないし、ゆで卵も作ったことがない。なんなら缶詰を開ける缶切も使い方がわからない?幸か不幸かマンションのすぐお隣がコンビニだったのでその日から入りびたる日々。もう私の冷蔵庫はコンビニ✨くらいに。
名古屋の女の子たちはとにかくキレイでおしゃれで…高校生でもメイクをして髪の毛をクルクル巻いてて。それに引き換え私はコロンコロンに太っててダサくて眉もボゥボゥですっぴん?なにこの違いは…?と落ち込みストレスを感じ、ますますコンビニ通いがやめられなくって悪循環でした。
そうすると今度は罪悪感が押し寄せてきて食べることが怖くなって。その時ちょうど大失恋もしたので余計に食べられなくなって。
キレイになりたい=食べることは悪と脳内変換してしまっていました。当然みるみる痩せていくわけです。痩せるとうれしくなってますます食べなくなる。さらに痩せる、うれしい…そんな恐ろしいスパイラルにはまってしまっていました。
ちょうどそんな時に夏休みになり、地元へ帰りました。実家では当然黙っていても食事がでてくる…食べたい…でも怖い。母もそんな私の異変には気づいていたようです。嫁いで家を出ていた姉もきっと気付いていたと思うけど、何も言わないでいてくれました。
母の豚汁
いつも母が作ってくれるお味噌汁。この味はずーっと変わらず私を迎え入れてくれます。あの日も夏だったけど母が作ってくれたのを覚えています。なのに私は油揚げを残し、お肉を残し…。
名古屋に戻る日にお弁当を母が持たせてくれて、瀬戸大橋を渡るJRの中で開いた時小さな紙が入っていました。
「追いかけるのではなく、追いかけられる人になりなさい」と書いていました。私の失恋を知った上での母のメッセージだったのかなと思います。その時のお弁当は泣きながら残さずすべて食ました。とても心にしみわたる勇気の湧いてくるそんなお弁当でした。
今でも孫が帰ってきたら豚汁を作って持ってきてくれます。孫たちにとっても豚汁はばぁば、そうインプットされてるような。
もちろん今は油揚げも豚肉もおいしく残さず食べます。
私も息子たちに残せる味があるといいなぁって思います。落ち込んだ時、辛い時、母さんのあれが食べたいなって思う料理ってなにかなぁって。
料理って魔法のようです。おうちごはんはもうその最上級✨元気になれる魔法をかけられるおうちごはん。
まだまだ母のようには無理だけど、私も子供たちに元気や勇気を与えられるそんなおうちごはんが作りたくてkitchenに立ちます。
jun